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8月某日、都内某所にてTVアニメ「君と僕。」のアフレコが行われました。
この日の収録は転校生の千鶴が初登場の回。
「君と僕。」のメインキャストが揃った現場にお邪魔し、作品への意気込みを伺ってきました♪

――演じられるキャラクターの魅力をお聞かせください。
橘 千鶴 役：入野自由さん（以下入野） 千鶴は無邪気な笑顔と爽やかさですね。帰国子女ですし、他の4人のキャラには無いものを持っていて元気なところが魅力的な男の子です。
浅羽 祐希 役：木村良平さん（以下木村） 祐希は自分勝手で甘えん坊な所が魅力的で、そこの所を可愛いと思っていただけたらいいなと思います。
松岡 春 役：豊永利行さん（以下豊永） 春は非常に穏やかで心優しい子なのですが、天然なんだろうなというところが見られるので、その辺が狙いではなく結果として母性をくすぐる形になればいいなと思っています。
浅羽 悠太 役：内山昂輝さん（以下内山） 悠太は“ぬぼー”っとした感じで無口な子なのですが、たまに祐希を思う弟思いなところを見せたり冷静な面を見せたり、人をよく観察しているところもあったりと色々な面を持った男の子です。そういったギャップが魅力的なのではないかなと思います。
塚原 要 役：小野友樹さん（以下小野） 要は頭が良くてこのチームのまとめ役や突っ込み役のようなポジションなのですが、一見普通にやっているようでも、実は不器用なりに頑張って引っ張っていこうとしている男の子です。できないこともたくさんあるのですが、そのギャップを上手く演じられたらいいなと思いますし、そこを女性が「良いな」と思っていただけたら嬉しいです。
――それぞれの役を演じてみての感想をお聞かせください。
入野さん 千鶴は3話が初登場だったのですが、1話から居たような初登場とは思えない存在感を持ち合わせたキャラクターです。とにかく声を大きく！元気に！皆さんに「ウルサイなこいつ」と思ってもらえるように演じました。その雰囲気は前面に出ていると思います
木村さん 第1話のときは自分のやりたい芝居もあるのですが、他のメンバーとの兼ね合いでどう演じていくのか？ということもあって音響監督とすり合わせつつ役を作り、2話を収録するときには1話で収録したものを聴かせてもらって、それを踏まえて演じ、3話になって千鶴が加わり全員が揃ったこともありようやくキャラクターが掴めてきた感じです。これからの収録が楽しそうでワクワクしています。
豊永さん 作品は凄くほんわかしているというか、言葉に言い表せない感じの空気感が出ていると思います。それに相反するように現場の空気は“くっちゃくちゃ”で面白い感じになっております（笑）。1話2話の雰囲気が凄く穏やかで、30分というアニメーションの時間をフルにのびのびと使っているので、見ている方には時間が凄くゆっくり流れているように感じる空気感が出ていると思います。3話で千鶴が加わることによって空気感が一変して“千鶴のハチャメチャ感に振り回される残りのメンバーたち”という今までとはまたちょっと違う雰囲気も出てきて、見事に起承転結を表していると感じています。個人的にも先が楽しみです。
内山さん 収録を始める前は“いかに力を抜いて喋るか”ということを考えていて、台詞に関しては何の力も入れずに喋ろうと思っていたのですが、普段の僕もそんなに大きな声を出さないのでいつも通りで良いかなと思って（笑）実際に演じてみたら、音響監督から「もっと感情が表れるように演じてください」という演出があったので、力を抜きつつ悠太なりの感情を表現するようにしていこうと思っています。
小野さん 要は突っ込みポジションということもあり、場を締めなければいけない、いいテンションで締めなくてはいけないというのがあったのですが、『君と僕。』という作品に流れるゆったりとした雰囲気の中で全開で突っ込むのは作品の空気とは違うのかなと思っていたので、音響監督とテンションの高さをすり合わせて、突っ込み具合のさじ加減を探りながら演じていました。3話になって千鶴が入ってきたことによってようやく全体のバランスが見え始めて、やっぱり千鶴のテンションが思っていた通り高いので要はそれよりも下のテンションで全体を突っ込むほうがバランスが取れるのかなと思いました。5人+ 茉咲など新たなキャラクターたちと一緒に『君と僕。』の空気感が作っていけたらと思います。
――淡々とした日常を描いた作品を演じる上で心がけた点はありますか？
入野さん 今回初登場だったのですが現場の雰囲気がほぼ出来上がっていたので、そこに飛び込んでいっていかに今まで作ってきた“ほんわか”を崩すかという所を考えて演じました。
一同 見事に崩されましたね。
入野さん 皆がスローにやっているところに入っていってテンポを壊すのですが“ふわー”っと流されて、でも壊して流されての繰り返しで、テンション感を大事にしながら演じていますが、あまり考えすぎず日常会話の雰囲気を意識しています。
木村さん 絵のタイミングではなく役者の芝居のタイミングを優先してくれていて、キャラクターを活かそうと思った芝居に絵を反映してくださっているので、そこは空気感に一役買えるのかなと思っています。
豊永さん 春くんは原作を含めて女の子っぽいところがあるのですが、最初に音響監督からそこはあまり意識し過ぎなくていいというお話をいただいたので、第1話から僕の中で作っていた春のイメージを崩していくという作業をしていました。“何も無い事が起きている”ということをしていこうとしているんだろうな我々は、ということと演出サイドの皆様もそうさせていきたいのかな？と思って僕は演じているので、物語の見せ場だったり事件だったりが起きない日常が実際の現実世界でも起き得るリアル感といったものを含めて、芝居も我々に合わせてくれているということが、この作品の魅力なのではないかなと思っています。その空気感は最後まで大事にしていきたいなと思っています。
内山さん 収録が始まるときに監督から「プレスコに近い形で収録して5人の掛け合いの中で生まれたものを大事にして、それを絵に反映させると」というお話を聞いたので、作品が持つ雰囲気もそうですし、収録の休憩中に皆でお喋りをしているような雰囲気に近いようなナチュラルな感じが出せればと思っています。皆で良い雰囲気の中、良い作品が作っていけそうな予感がしていて、ここまでとても良い感触を持てています。
小野さん 大きな事件が何も起こらない日常をどうやっていくかというところで“何も無いことが起きている”という言葉が凄くしっくりきますね。何も無いのに何でこんなに気になってしまうのか？何で見たくなってしまうのか？ということを視聴者の皆さんに思ってもらうために、僕らはこの空気を大事にしなくてはいけないのかなという感じがしています。アニメでは誇張された表現をしたりするのですが、要が強く突っ込みすぎないといったこともそのための演出だと思っていて、『君と僕。』はそういった日常的な世界観を表現したいのかなということを感じながら日常を演じていきたいと思っています。普段喋っている現実の空気感のまま作品も作っていけたらと思っています。
――自分のキャラクター意外で演じてみたい、もしくは気になるキャラクターは？
小野さん 全部やりたいんですよね、一人五役（笑）。地声が低いので春の声は憧れもあって普段見ていても可愛いなって思っちゃうんですよね（笑）。そういう意味もあって春のような可愛らしいキャラクターに憧れているのでいつか演じられればなと思っています。
内山さん 絶対やらないだろうなというのは千鶴ですよね。自分と違うという意味で千鶴はできないだろうと思うのですが、千鶴をやってみたいです（笑）。
豊永さん 僕はアニメ本編の合間に登場する猫をやりたいです。
内山さん 原作にはない猫はポイントですね。
豊永さん 猫大好きなのでリハビデオを見ていても、猫が出てくる度に一時停止したくなります。
木村さん 一番演じたいと思っていた祐希を実際に演じさせて頂いているのですが、バカでうるさいキャラクターは得意なので祐希以外を演じるとしたら一番楽にできるのは千鶴だと思います。ただやっぱり祐希が好きなので祐希を演じていたいですね。
入野さん いつか東先生のような豊かな心を持った人を演じてみたいと思います。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
入野さん 作品の持つ、独特のほんわかとした雰囲気に流されていくのを楽しんで頂ければと思います。
木村さん 原作のファンの方も凄く多いということもあって、僕らも緊張しながらやっている部分もあるのですが、アニメならではの魅力に加えて、キャストの仲の良さみたいなものも反映させつつ作っていければと思っていますので、そこも原作とは違った魅力として楽しんでいただければと思います。
豊永さん 非常にレギュラーメンバー5人若いです。こうしたキャスティングをしてくださった皆さんは凄い冒険だったり挑戦だったりをしているなと感謝を込めつつ、我々5人が次の世代を担っていくじゃないですけど、そういった足掛けになれれば良いなと思っています。そういう意味も含めて「これが若い僕たちが作り上げた『君と僕。』です」と伝えていきたいと思っています。
内山さん 若いという意味では僕はこの中では最年少なので元気いっぱいでいかないといけないと思うのですが、、、（一同笑）。良平くんと一緒にやっているWEBラジオに「小学生の頃から読んでいました。アニメ化されて超嬉しいです」という原作ファンからの声も頂いていて、改めて良い作品にしたいなという思いになりました。原作の持つ雰囲気とアニメならではの表現が合わさってより良いものが出来つつあるので期待して頂ければと思います。
小野さん 子役として小さい頃から役者をやっている4人に対して、僕は20歳になってから芝居をやろうと急に思ったほうなので、芝居のテンションでは負けないようにというのが自分のテーマでもあるのですが、視聴者の皆さんに関しては夜も遅い時間の放送でゆったりとした空気感の作品を見てもらうので、『君と僕。』を見た後は「ほわっとしたな、さ寝よう」といったような自然にゆったりとした時間を届けられたらと思いますので、温かいお茶を飲みながら見ていただけたらと思います。
ありがとうございました！

TVアニメ「君と僕。」は10月3日よりテレビ東京ほかにて放送スタート予定です。
5人の声が吹き込まれたキャラクターが、画面の中で生き生きと動き出すまであと少し！
楽しみにお待ちくださいね♪